唐津焼のこと

唐津焼は、唐津を中心とした肥前地区において、天正(1573年~)の頃から作られていると言われています。
現在では茶陶として広く知られていますが、始まりは素朴な雑器でした。今でも多くのやきもの好きの方々に唐津焼が好まれているのは、この素朴さが魅力となっているからだと思います。

唐津焼の種類

唐津焼には様々な種類がありますが、菅ノ谷窯では、おもに以下のものを作っています。

  • 絵唐津絵唐津
    釉薬の下に鉄絵で草木などの文様を描いたものです。
    使いこむほどに増す味わいを楽しんでほしいです。
  • 朝鮮唐津朝鮮唐津
    表面に飴色釉と藁灰釉を掛け分けたものです。
    高温で焚くので失敗も多いのですが、思いがけず、予想以上のいい色や変化がみられることもあります。
  • 斑唐津斑唐津
    藁灰釉のみを掛けて焼成します。粘土に含まれる鉄分が、青や黒などの斑模様となって表れます。
    これもまた、朝鮮唐津と同様に高温で焚きます。
  • 粉引(こびき)唐津粉引(こびき)唐津
    褐色の粘土を用い、成形後、生乾きのうちに白化粧土を施します。乾燥させてから透明釉を掛けて焼成します。
    焚き方により、白くあがったり、赤みがさしたりします。
  • 蛇蠍(じゃかつ)蛇蝎(じゃかつ)
    釉薬を二重に掛けることにより、黒と白の独特な表情が生まれます。
    焼成時の温度管理が繊細なので、薪での窯焚きは苦労します。

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